話すことと話さないこと

自分の中でこれだけは譲れないというものが誰しもあると思う。
それを相手に主張するかしないかはおいといて、
例えばそれを相手に伝えた時に相手がネガティブな印象を持った時、
あれ、自分は間違ってるのかなと思ってしまうことがよくある。
その時、自分は何をするかと言うと、
自分の考えを再度考察してみる。
そこで、自分の考えが間違いだったと思えたなら、
すぐに軌道修正して、自分の過ちを認める。
逆に、自分の考えはやっぱり合ってると思えたなら、
その時は自分の考えを極力話さないようにする。
それは、逃げとかではなく、一般的な考えとしては許されることではないけども、
自分としてはそれを曲げたくないという意志を、
誰かに伝えることなく認めてあげたいからである。

世の中でタブーとされていることとは別に、
あえて言うべきことではない考えを、
無理に押し付けたくはない。
押し付けたとして何が変わるのか。
変わらない、変えたくない。
自分がスタンダードな人間になることを恐れてしまう。
マイノリティになりたいとかではない。
ただ純粋に自分のアイデンティティをまもりたいだけ。
そこにはポジティブもネガティブもなく、
これでいいんだというある種の決心を伴っている。

それができるうちは俺は幸せなんやろうなって思う。

話すことと話さないことで結局は自我を守っている。
それこそが自分が生きる術なんやろなって、
笑いながら今日も過ごしている。